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和街日和 #7宮城県・登米
第7話「宮城県・登米」
宮城県の北部に位置する登米。伊達政宗の一門である登米伊達家、二万一千石の城下町であり、北上川の水運の要所としても栄えた歴史のある街です。
江戸時代には地域の中心地でありましたが、その後の近代化の波に乗ることができなかったことが幸いとなり、今なお藩政時代の武家屋敷や白壁の土蔵、そして明治の洋風建築などが今に伝えられることになりました。移り変わる時代の面影を重ねる、そんな街へ。
かつての登米はこの北上川の水運で栄えたという。
川面はまるで湖のように静かに漂う。 |
過ぎていった時間が語りかけてくるような、そんな街。 夢は今もめぐりて、忘れがたき登米の街。 |
川岸に揺れるコスモス。ふふっ、女の子で良かった。 |
米どころ宮城は今、稲刈りの季節。
赤いコンバインを見つけて声をかける。 どうですか、今年のお米は? |
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“ひとめぼれ”、美味しいですよ。 時間があるならば炊いてあげましょうか。 |
武家屋敷の築地塀を歩けば、鯉のぼりの鱗のような 屋根に気づく。 |
正体は玄昌石、登米はこの天然スレートの産出地。 街を歩けば、あちらこちらに見受けられる。 |
陽や雨風にさらされ、苔むし、色を変える。 登米の玄昌石は東京駅の屋根にも使われているという。 |
扇を手に、仕舞の手ほどきを受ける。 一つ一つの所作には意味と美しい型がある。 厳かな空間の中、静かに高まり、澄んでいく心。 |
「みやぎの明治村」とよばれている登米。 街の中には明治の頃に建てられた建物が大切に保存され、 往時を伝える。 |
バルコニーがおしゃれな白い木造は、かつての登米警察署。 いまは、資料館として中を見学できる。 |
なぜか興味津々なのは私だけ?
とってもレトロな署長室の、ユニークな顔をした昔の電話。 「あーもしもし、署長の比嘉ですが・・・」なんて。 使い方はこれで良かったかな。 |
旧登米高等尋常小学校、明治21年に建てられた美しいフォルム。 建築家の美意識は、未来、街のシンボルとなって街への愛着を高めている。 |
赤い矢羽根に紺袴を借りて、ハイカラさんに変身。
木造校舎、木の教室、木の机、木の椅子。 窓から差し込む陽射しもやわらかく、温かい。 |
うさぎ追いし、かの山。小ぶな釣りし、かの川。
きしみ混じりの音色もリズムも、ゆるやかに。 急いだり焦ったりしなくていいんだよ。 美しく優しい日本の学びの舍。 |
登米の自然に囲まれ、静かに佇む森舞台。 伊達の昔、登米伊達家の領内では能が隆盛を誇った。 登米能はいまでも街の人々に愛され、継承されている。 |
■ 今回のなごみ人
いろいろな時代を重ねてきたから今があるんだということを 改めて実感できました。 <プロフィール> 比嘉愛(ひが・あい) 神奈川県出身 アクターズ・オフィス所属 それぞれの街の雰囲気の中でゆったりまったりマイペースに和みたいです。 |