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- 京都よろづ観光帖#4
◆市比賣(いちひめ)神社のいちひめ雅楽会
河原町通五条を下った所にある「市比賣(いちひめ)神社」。女人守護の神様として知られます。実はこちらで約40年前に宮司さんが中心となって「いちひめ雅楽会」が設立。平安時代から続いてきた雅楽を受け継いでいこうと、大学生を中心に200人以上の会員が所属し、イベントや修学旅行生などに披露しています。
雅楽は日本古来の音楽。古くから宮中や寺社などの限られた人たちの中で培われてきた文化です。世界最古のオーケストラとも言われますが、指揮者がいません。演奏するもの同士がお互いの息や間を感じ合って奏でられるのです。まさに京都人が大切にする調和の精神。これを雅楽から学びます。
◆手土産に使う“ええもん“
嵐電西院駅近くの商店街にある京都養老軒。ほんのり甘い餡に苺が入った苺大福が地元の方々に愛される街の和菓子店です。
3代目の本田さんはワイン好きが高じてワインエキスパートの資格を取得。学んだ知識を生かして、和菓子にあるワインを販売しているほど。そんな探究心旺盛な本田さんは、みかん、栗、キュウイなど様々なフルーツ大福を開発しています。
◆いきつけ
京都の祇園四条に建つ歌舞伎や演劇の殿堂「南座」。こちらの大きな赤い提灯は京都を代表する風景のひとつ。この提灯を作っているのが、江戸時代から続く老舗の提灯工房「小嶋商店」を継ぐ若き職人、小嶋俊さんと諒さん兄弟。
工房では10代目の兄弟が2人でひとつの提灯を製作しています。兄の俊さんは竹割りを担当、弟の諒さんが紙張りを担当。京提灯の製法を若くして習得した兄弟は製作だけに留まらず、近年、京都BALビル(ギャラリーや雑貨店が入るカルチャースペース)の照明プロデュースを行うなど空間演出という新たな挑戦に取り組んでいます。
そんな2人の”いつもんとこ”をご紹介。