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出発、イタリアへ

9月23日 天候曇り。

東京駅から成田空港に向かう列車の中、車窓に映る雲間から陽光が差し込んできた。
いい兆候ではないか。
旅の期待で体温が上がるのを感じていると線路沿いにカメラを構える人の列が見えた。
畑の中を走りながら鉄道ファンの情熱を再認識していると列車は速度を落とし、ゆっくりとホームに滑り込んだ。

フライト2時間前、成田国際空港第一ターミナル、北ウイングに集まったスタッフ。慣れたものでお互い確認せずともオンラインチェックインを済ませている。スーツケースを預けるだけという状態。
チェックインカウンターに大勢の旅人が並んでいるのを見つつ意外とオンラインチェックインをする人は少ないのか、団体旅行なのかと思いながら、すこし優越感に浸り、列に並ぶことなく無造作に愛用のリモワを投げ出す。いつものことなのだが、海外となると仕事でも浮かれてしまう。荷物の重量オーバーも想定内、2キロ分を手荷物に移し機内に乗り込んだ。
もちろん出国審査場でも自動化ゲートを通り、長蛇の列を回避。これはまだ古いパスポートだという人でも利用可能、使っている人は少ないように見えるがスムーズに進めるのでオススメ。

今回のエアラインはエアロフロートロシア航空。チケットが安く、今回は免れたが荷物の重量超過料金が安いことが魅力。ちょっと贅沢な旅行の番組もスタッフが贅沢できるわけではなく、エコノミーのシートに体を収める。
モスクワでのトランジットまでおよそ9時間半を過ごす機体はエアバスA330。機内食はちょっと残念だが、それ以外は気にならない。
上空35,000フィート。
機内の温度が下がり、肌寒さを覚える。
目の前のモニターで2本の日本映画を楽しんでいるとモスクワはもう目の前まで来ていた。

モスクワの空港もはじめての経験、想像していたよりもキレイな空港。トランジットカウンターで次のフライトの搭乗ゲートをチェックしてもらう。ちなみに往きは日本人が多いためか気にならなかったが、帰りはここが秩序のない状態に、時間は余裕、退屈なほどあるので問題ないが、少し苛立ちを覚える状態。強気で行くのが解決策。

ローマの空港を出たのは夜10時半、辺りはすでに闇。
翌朝、ホテルの屋上テラスで朝食。
ローマの宿泊は街を見渡すことが出来るテラスのあるホテルがオススメ。
こうしてローマの旅が始まった。